京つう

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ボナール〜花咲くあんずの木〜



私が中学生の頃、絵が大好きで美術の教科書の内容をほとんど覚えてしまい、

感心した美術の先生が全学年の教科書を内緒でくれました。

そしてこれは、中でも一番好きだった、ボナールの「花咲くあんずの木」

なんで好きなのか分かんないけど、美術の教科書のその絵を、ずっと眺めていました。

単なる「きれい」とか「好き」ではない、

懐かしくて、ドキドキして、心が温かくなる感覚。



今日、何気なく手に取った頂き物の画集にこの絵が載っていました。

どうやらこの作品はボナールの絶筆だったようで、

加筆したくても出来ない病床のボナールが、甥に画面下を黄色く塗り替えるよう頼んだのだそうです。

そしてその数日後、ボナールは亡くなりました。


今見ても何とも思わないけど、

もしかしたら当時の私はものすごく深い部分で、共感していたのかも知れません。



なんでか分かんないけど、すごい好き

なんでか分かんないけど、すごい嫌い

なんでか分かんないけど、すごく気になる

なんでか分かんないけど、懐かしい

なんでか分かんないけど、涙が出る



こういう感覚って、恋に近いと思いません?







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